【ニオイの主な原因】
●エアコンを運転すると、室内の空気と一緒に壁やじゅうたん、家具、衣類などにしみこんだニオイの成分をエアコン内部に吸込みます。室内のニオイの成分がエアコンに吸い込まれ熱交換器などに付着し、これが運転時にニオイとして出てきます。
●ニオイの発生源としては、人の汗、タバコの煙、化粧品、食品、家具などが考えられ、普段の生活では気にならないニオイでも、いろいろなニオイが混ざり合い、凝縮されることで独特なニオイとなる場合があります。
●エアコン内部に付着したニオイの成分は、主に熱交換器が乾燥した状態から結露した状態に変化するときや、逆に結露した状態から乾燥した状態に変化するときに、空気中に多く放出されます。
<熱交換器が乾燥状態から結露状態に変化するケース>
①冷房(除湿)運転開始時
②冷房運転時に設定温度に到達して送風運転に切替った後、室温変化で
冷房運転を再開した時
③ハイブリッド運転時に送風運転から冷房運転に切替った時
<熱交換器が結露状態から乾燥状態に移行するケース>
①冷房運転時に設定温度に到達して送風運転に切替った時
②ハイブリッド運転時に冷房運転から送風運転に切替った時
③冷房(除湿)運転停止後、内部クリーン運転(内部乾燥運転)を開始した時
【対処方法】
●窓を開けて1時間程度冷房運転すると、熱交換器やドレンパンに付着して残ったニオイ成分が結露水に溶け込み洗い流されて、ニオイが軽減されることがあります。
<作業の際の注意>
屋外が高湿度(80%以上)のときに窓を開けて長時間(1時間以上)運転すると、室内機に露が付き、滴下して家財や床などをぬらし、汚損の原因になることがありますので、室内機の下にビニールシートなどを設置して防水対策をしてください。
●その他のニオイ原因として、ドレンホースの室外側先端が排水溝などに入っていると、ドレンホース内部を排水溝のニオイが伝わり室内に侵入することが有ります。周辺環境の確 認も合わせてお願いします。
上記箇所を点検実施しても解決しない場合は内部洗浄をおすすめします。
エアコンの内部洗浄は、高い専門知識を有する業者に依頼をしてください。