弊社ルームエアコンの除湿運転には、再熱除湿運転方式と弱冷房運転方式(3モード除湿/3モードドライ)があり、各々の方式で運転の仕組みが異なります。
除湿運転開始時の室温からなるべく室温を下げずに湿気を取除こうとする方式です。
ただ、運転開始時の室温があまり高くなかったり、部屋の断熱性能が高い場合には、湿度を下げるまえに、先に室温が必要以上に下がってしまうことがあります。その場合には、お客様の健康を配慮して冷えすぎないように運転を停止しており、湿度がなかなか下がらないことがあります。
また、雨の日など、お部屋の湿度がもともと高い場合には、湿度が下がりにくいことがあります。
●弱冷房方式(3モード除湿/3モードドライ)
除湿運転開始時の室温から数℃低い温度を目標に弱い冷房運転を行うことで、少しずつ湿気を取り除く簡易的な除湿方式です。
そのため、残念ながら、湿度の値をコントロールすることはできません(成り行きとなります)。
≪補足≫
冷房運転や除湿運転によって、実際には部屋の空気中の水分を取除いていても、湿度の値が下がらなかったり変わらなかったりするのは、通常入手できる湿度計は「相対湿度」を表示しているためです。
「相対湿度」とは、ある温度の空気における飽和水蒸気量(これ以上、その空気中に含むことができない水分量)を基準とした場合の、実際にその空気中に含まれる水分量を、比率(%)で示したものです。
そして、この空気の飽和水蒸気量は、空気の温度が上がるほど多くなります。もし、空気中の水分量が一定であった場合、温度が上がれば一切除湿していなくても湿度は下がり、逆に、温度が下がれば湿度は上がります。
例えば、30℃湿度60%の空気を、一切除湿せずに温度だけ25℃まで下げると、湿度は約80%に上がります。つまり、除湿運転によって30℃湿度60%から25℃湿度60%になった場合、湿度の値は変わっていませんが、実際には部屋の湿度を取除いていることになります。
(室外側にでているドレンホースから、除湿水が排出されているはずです。)